- グレース 椿宮-Grace Tsubaki-
配慮は必要、遠慮は不要
タイトルの言葉通りの意味ですが、人やその場に対しての配慮は必要です。でも、遠慮はいりません。
遠慮をする人はお金持ちになれない、ということも言われていますが、たしかに通じるところはありそうです。
昔の私の友人に「私は遠慮はしない!」とあらゆるものを奪っていく強烈な人がいましたが、それはちょっと意味が違うと思います。遠慮をしない=奪う、ということではありません。
よほど特殊なケース(例えばストーカーや変質者、賄賂など、いわゆる社会常識的に”まともではない人”)は別として、誰かから差し出されたものを断ったり、自分が人に対して発言や行動をしないことは、縁の巡りを止めてしまう要素を含んでいます。「遠慮が美徳」のような風潮や、遠慮をしないこと=図々しい、といった誤解もありそうですが、遠慮と配慮はまったくの別物です。
遠慮は、意見を言わない、行動しない、厚意を辞退する
配慮は、意見を伝える、行動する、厚意を受ける
などと捉えると、わかりやすいかもしれません。
人や物事を慮り注意をはらった言動をすること=”配る”という字と”慮る”という字が組み合わさったことが配慮ですから、”慮る”が”遠い”遠慮とは似ているように思えてもまったく違います。また、謙虚という言葉も意味が違いますから、それぞれの意味を踏まえて、言動を起こせるようになりたいものです。
