- グレース 椿宮-Grace Tsubaki-
言葉デトックスのススメ。毒の言葉を敢えて吐く-「言ってはいけない言葉を抑えて溜めこむ」より毒は吐いた方がいいときがある。
そうですよ、誰かに毒を吐くのはよろしくない。自分にとっても。
モノにあたるのもよろしくない。
誰かが言う「こういった言葉を吐いたらダメ」とか「いい言葉を使おう」とか、そうしていればいつか心が変わるという意味も理解しています。
でも、私は思うのです。
身体はデトックスするのに、なぜ言葉のデトックスをしてはいけないの?と。
だって、本当は心の中にドロドロしたものがあるのに、それを「臭いものには蓋をしろ」と言わんばかりにキレイな言葉で覆いかぶせても・・・ドロドロはそのまま残り続けますし。
というのも、私は、おもしろくないことが重なったり、どうしても許せないことがあったり、文句を言いたい人がいると、ひとりで部屋でガーーーッと心のままに声に出して、毒の言葉を吐くことがあって、誰に言うでもなく、ひとりで、空間に向かって、とにかく吐き出すのです。
汚い言葉だろうと、心のなかにあるがままを、ドロドロを、毒を、思いっきり吐くんです。
キレイな言葉に換えて吐いても意味がありません。
「もう出ない」ところまで吐きつくします。
そうすると、あらスッキリ。
本当に、何にそんなに怒っていたのか、悲しかったのか、悔しかったのか、不満だったのか。それすらも思い出そうとしても思い出せなくなっているのです。
最悪の悪天候だった心に輝く晴天が訪れ、思考も変わって(脳のスイッチが切り替わって)、それまであった毒のようなものが嘘のようにキレイさっぱり無くなり、事態や物事が好転し始める。
吐いた先から急転する、そんな経験が何回も何回も実際にあります。
世間で教祖様のような人が、まことしやかに言っていることとは正反対のことをしているわけです。なのに、毒を吐き終わった瞬間、もうこれ以上でない!というところまで毒を吐くと、その瞬間にはもう効果が出ているのです。
その効果とは。
「人にも自分にもあらゆることに優しくなれる・優しい思考になる」という効果。
こんなに良いこと、ないですよ。
誰かに言われたり世間的な体裁だったり、そんなことで優しさを意識するより、自然と向かうのですから、こんなに良いことはないです。
よく、「心の内を文字にするといい」という人もいますし、それはそれで効果もあると思いますが、「書かないといけない」とか「この言葉を言い続けていれば好転する」とか、臭いものに蓋をしてキレイに変換しようとすると強迫観念になってしまいます。
言葉通りに、頭で理解した通りにできないのも人間。
そういった緩さも持ち合わせていないと、いつしか強迫観念や依存にしがみついていたり、意固地になって必死になって、ボロボロになってしまいます。
私の場合、言葉のデトックスが功を奏しているわけですが、誰それが言っていたからなど、その人の言うとおりにしていれば運は開けるなんて、誰かの言葉を信じるよりも自分を信じていただきたい。
自分の道は、自分で拓く。
まことしやかなことを言う人の言葉に、乗るな・縋るな・踊らされるな。
良かれと思っていても、知らないうちにストレスになっている人がたくさんいます。
あなたもそうならないように。
