- グレース 椿宮-Grace Tsubaki-
苦しみから抜け出す方法は2通りだけ -①精神力と集中力で抜け出そうとする人
迷いや悩み、問題や課題の苦しみから抜け出そうとするとき
①抜け出したいのか
②逃げ出したいのか
まずはここが重要になると思います。
①は解決するという過程があります。
②は放置するという行動になります。
当然ながら、放置して解決することもあります。
これは、自分以外の人のこと、自分以外のところで起きていることに対してのこと。
「自分の人生に関わること」なのか
「自分がどうにかしなければならないこと」なのか
「自分の問題」なのか
「誰の問題なのか」
この分別ができていない状態で焦っている、不安になっている人もいます。
自分以外の人のことに深入りしてどうにかしようとすることは間違っています。
それが組織内の与えられた立場で業務である場合は別ですが。
その人がやるべきことを奪うことになり、その人の成長を止めることになりますから、この分別は自分にとってとても重要なことです。
頭で考えるだけでなく、紙に「起きたことと自分の相関図」を書き出すこともだいじなポイントです。
・何が起きたか
・誰/何が関わっているか
・自分の立ち位置
・自分は何をしたか
・誰/何のどこが問題なのか
・自分はどういう感情でいるか
・自分は何を望んでいるか
など、書き出して、人が関わっていることであれば、人間関係の相関図もつくると良いでしょう。
「苦しみ」といっても、起きた事柄に寄るので、今回は
1.迷いや悩みを抱えている苦しみ
2.問題や課題を抱えている苦しみ
この2つに分けます。
迷いや悩み、問題や課題は複雑になりがちですが、本質や核心はシンプルなことです。
そして、それらの苦しみから抜け出すには2通りの方向性があります。
①精神力・集中力を鍛えて抜け出す方向性
②行動力・実行力を鍛えて抜け出す方向性
この2通り。
1でも2でも、起きたことを糧にする方法が最善の対策ですが、
・どういった対策を練るか
・いつ、どう動くか
という具体的な行動対策を実行することが重要です。
<①精神力・集中力を鍛えて抜け出す方法を選ぶ人>
落ち込みやすい傾向があります。
何かおきたときに、落ち込むことによって修行のように精神力や集中力を鍛えて抜け出そうとするのでです。精神力で超えようと集中(こだわり)します。
この方法を選ぶ人は、落ち込んだままでいることが多いのですが、これは心の癖なので無意識に
・自分が足りなかった
・自分が至らなかった
・自分のせいだ
といった自責の念が生まれやすい人たちであり、一度落ち込んでしまうと次に動けるようになるまで時間がかかります。落ち込んだまま止まってしまう傾向の強い人です。
この傾向がある人は、精神力・集中力でどうにかしようとすることが得意なため、精神力や集中力が実際は逃げ道になり、怠けて行動しなくなったり、精神力・集中力で乗り越えようとすることで事柄の本質を見ないようにごまかしていることがあります。
これは無意識なので、自分でも気づいていないことが多くあります。
落ち込みやすかったり自責の念がおこる人たちは、好きなことや意識が向くことに対しては行動力・実行力で突き進めるのですが、迷いや悩み・問題や課題に対して実際に動くことが苦手なことから、精神力・集中力で解決しようとしがちです。
ご飯を炊きたいのに、お米を眺めて「今を超えれば明日には炊けてご飯になっている」と言い聞かせているようなものです。
炊き方も必要な工程も知っているのに、あーだこーだと理由を見つけて、ご飯を炊くという行動をとらないことと同じです。いつまでたってもご飯は炊けませんし、そうこうしているうちにお米自体も古くなり、よし炊こう!と思った頃には美味しいご飯ではなくなっているわけです。
ものごとも生きていて、旬があります。
特に相手や時期があることには、迷い悩んでいるうちに、今さら…という事態にもなりかねません。
このような人たちに必要で有効な解決策=対策は「行動力と実行力」です。そう言われても、動けるならば既に動いている…といったところでしょうか。
もともと精神力や集中力が備わっている人たちですから、「行動する・実行する」というところに精神力と集中力を向けて、行動する・実行するように自分を奮い立たせるだけで、あれ?と思うほど迷いや悩みが軽減されます。そして、結果的に良い方向へスムーズに運ぶことができるのです。
これは言い伝えのようなもので
「精神や心が参っているときには、人工物が見えない公園や自然のなかで2時間以上の散歩や運動をすることで精神や心・思考が安定する」と言われています。
精神が落ちているときは身体を動かす、身体がつかれているときは思考を休める、など逆の関係・反対のものを動かしたり休ませたりするという意味です。
落ち込みやすい人、精神力と集中力で苦しみから抜け出そうとする傾向のある人は、得意な精神力と集中力で、まだ眠っている行動力と実行力を起こしましょう。
迷いや悩みが解消するだけでなく、気づかなかった能力に気づくでしょう。
