- グレース 椿宮-Grace Tsubaki-
恐怖の発生源「記憶」
パニック発作について2つの記事を書きましたが、人って、生きれば生きるほど「恐怖」が積み重なる生き物ではないでしょうか。
もう、お先真っ暗のような感覚になるかもしれませんが、そもそも「恐怖」の発生源は「記憶」だと私は思っています。
(どのような種類の恐怖であれ)
そして、人の「記憶」は、映像的・イメージ的で、その場面を「言葉に言い換えて」いるだけだと私は思うのです。
子どもの頃の記憶、イヤなできごとの記憶、嬉しい楽しい記憶・・・いろいろあります。
どれをとってみても、その場面を思い出しているわけです。そして言葉にしている。
あの人はこういう髪型で、こういう顔だったとか
あの場所はこういう人たちが集まっていたとか。
あの時、電話で(面と向かって)こんな言葉を言われたとか。
映像で思い出します。言葉だけで思い出すことって私にはないのです。
例えば、トラウマというものもフラッシュバックがあります。
同じような、結び付くような場面や言葉で、その経験の映像や感覚が瞬時に無意識的によみがえります。
ということは(極端な表現かもしれませんが)
心の状態が無意識のうちに脳にスイッチを入れているのではないかな、と。
それが恐怖という感覚となって脳がバグる。
人が生きるほどに疲れてしまったり、パニックを発症したり、というのは、この「記憶」に鍵があると思っている私でした。
この「記憶」と「心」と「脳」の関係については、またの機会に。
