- グレース 椿宮-Grace Tsubaki-
今日のパニック-ショックで寝込みそう
私が長年住んでいる地元に、普通の和菓子屋さんがあります。
その和菓子屋さん、世の中や時代や街並みや行き交う人が変わっても、いつも静かに、そっと存在していました。
地元でもずっとずっと愛され続けていて。
でも、ちょうど一か月前、この和菓子屋さんは閉店してしまいました。
93年間の歴史に幕を閉じました。
このことが、本当にショックで衝撃でした。
いつもあるのが当たり前だった和菓子屋さん。
急に手土産が必要なとき、慶弔やお祝い、家族団らん、季節のお菓子・・・
お店自体がなくなり、おばちゃんの顔をみることもなくなり、
普通の昔ながらの、奇をてらわない商品が並ぶ和菓子屋さんがまた消えていく・・・
そのことで、どんなときでもあった安心感とほっこり感が、風に飛ばされる砂のお城のようになくなってしまいました。
もう私はパニックです。
二度と触れることができなくなった和菓子屋さん。
ついこの前まで、すぐそこにあったのに。
私の意思や力ではどうにもならないことが起きた瞬間。
本当に好きだった、ごくごく普通の和菓子屋さん。
昔からいる地元民の多くの人たちがショックを受けています。
それくらい、無意識に、愛していたんだとつくづく思いました。
これくらいのことで、パニックになります。
