- グレース 椿宮-Grace Tsubaki-
人間は無いものねだりの生き物1
人間は無いものねだりの生き物①
「無い」を追求していないだろうか?
「無いものは無いのだから躍起になって探してもみつからない。必要なものは与えられたものことのなかにある」
「無い」ものごとと、「必要な」ものごとは違います。
「”無い”なかに”有る”」という意味を考えていただきたいと思います。
数字のゼロの発見と同じ感じでしょうか。
人は、無いものを求め彷徨う生き物で、有る(在る)ものから必要なことを見出していると勝手に思っていることが多くあります。
しかし、「必要」だと思っている物事は、「自分が思ってる」だけであって、「本当に必要な物事」ではないことが多いのです。
なぜなら、「何か目的(理由)」があるからで、その目的や理由をたとえ何年間も長い年月で抱いていたとしても、その時に必要な物事であるとは限らないからです。
諦めたころや最後に、求め探し続けたものごとがやってくるのは、「求め探すことをやめてリラックスして手放したとき」です。
リラックスは無意識や集中に繋がりやすく、自然な流れに身を任せたために「必要なときに必要なものごとが繋がる」ということです。
そして、「無いものを探し求める」追求する行為は、「無いもの」を助長し確定することであって、「見つかった」と思ったとしても、「絶対にこれがそうだ」と思い込んでいたり、実は疲弊していて違うもので手を打っている可能性が高いということを理解しておくと良いと思います。
私がタッグを組んでいる探偵が常に頭に入れている言葉があります。
それは
「証拠は探すものではなく、見つけるもの」
これは本当にその通りだと。
探して見つかるものなら誰だって探します。しかし、「探して見つけたもの」と「俯瞰して見つけたもの」には「自己満足で見つけたもの」と「必要だから見つかったもの」という大きな違いがあります。
