- グレース 椿宮-Grace Tsubaki-
お墓とお墓参り
事情があるご家庭もあると思いますが、基本的に一年に一度はお墓参りしたいものです。
基本的にお墓は、(墓)石・地面・雨水・陽など自然を通して、今生きている私たちとご先祖様を繋ぐ場所です。
お墓は、正面が北向き、西向きとされていたようです。
北向きのお墓は男系が繁栄し、西向きは女系が繁栄すると言われています。
正面が北あるいは西を向いたお墓は、背中(お墓の裏)に南あるいは東から太陽の陽が注がれ、背中(髄、家系の芯)を暖め、繁栄に導く意味があるそうです。
そして、お墓参りでだいじなことは、
① わざわざお墓参りの日程をくむ
ご先祖様のために、わざわざ時間をとって出向くことがだいじなことです。
② ついで参りをしない
①に続くことですが、どこか出かけるついでにお墓に寄らないことです。
用事や食事は、お墓参りをした後で。
③ 回数行けばいいというものではない
お墓参りを何回もすることがいいとは限りません。一年に一度でも、ご先祖様を思い、出向くことが大切です。
今を生きている人たちがご先祖様との繋がりを忘れないように、お彼岸やお盆などがあります。必ずこの時期に合わせなくても、都合をつけて出向くことがだいじです。
もし、遠方や海外などで都合がつけられない場合は、「必ずお墓参りに行く」と、まずは思いの中で決めることで良いです。
④ ご先祖様に縋らない
ご先祖様に縋りたくなるときもありますが、とにかく「有り難い」という気持ちが大切です。
⑤ お線香のお供えを忘れない
これは仏教的な内容ですが、お線香の煙を通して極楽浄土へ導く意味もありますし、煙は邪気を祓う作用があるとされています。
そういった意味を知ったうえでお線香をお供えすると良いでしょう。
昨今は、カラスや野良猫に荒らされないように、食べ物やお花など生のもののお供えを控えるように通知している墓地もありますが、お線香はお供えすることができます。
